灰色のアーカイブ

NEUREI KAIDAN
アーカイブ:001

深夜零時。合わせ鏡をすると、自分の死に顔が映るという。古くからある、ありふれた都市伝説だ。
私は好奇心から、洗面所の鏡の前に立った。手には、もう一枚の小さな鏡。

時計の針が、零時を指した。
鏡の奥。無限に続く自分の姿。……何も起きない。
そう思い、息を吐いたときだった。
奥の方に映る「私」の顔が、一つだけ、
笑っている。
え……?
笑っている「私」は、一つ、また一つと手前へ移動してくる。
視覚のバグだろうか。脳の錯覚か。
「ちがうよ」
耳元で、私自身の声がした。

SYSTEM ERROR
CONNECTION LOST

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